月見団子は穀物の収穫を感謝して、
月に見立てる為に作られています。
そのためお米から作られた粉である上新粉で
団子を作ることが正しいとされています。
昔は「月=神様」という考え方があり、
月に祈りや感謝をささげることが割と一般的でした。
今でも中秋の名月には団子やススキの穂を飾って
月見を楽しむ習慣がありますが、
正しい月見団子の並べ方を知っているでしょうか。
月見の日は旧暦の8月15日の夜で、
別名「八月十五夜」といわれています。
十五夜とは「満月」の別名で団子の数は15個並べるのが主流です。
また、旧暦9月13日の十三夜には13個の団子を並べるのが主流です。
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月見団子のさまざまな別名称
十五夜は、団子の他にその時期に収穫される
里芋などを供えるため「芋名月」とも呼ばれます。
そして十三夜は、その時期に収穫される栗や枝豆を供えるため
「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれます。
団子以外を一緒に供える場合には
月から見て右側に月見団子、
左側にススキや野菜などがくるように供えます。
月見団子は「三方(さんぽう)」という
白木の器に白い紙を敷いてお供えしますが、
一般家庭では持っていない場合も多いので、
その場合には普通のお盆やお皿でも問題ありません。
ただし、その上に半紙などの白い紙を乗せてから
団子を並べましょう。
一番大切なのは、お供えする気持ちですので、
器にこだわらず丁寧に並べましょう。
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月見団子の具体的な並べ方
並べ方は、15個の場合には三段になるように並べます。
一段目は9個(3個×3列)並べ、
二段目は4個(2個×2列)並べ、
最後に一番上の段に2個を並べます。
そして上に乗った2個が「1個」に見えるように器を置きます。
13個の場合には、二段になるように並べます。
一段目は9個(3個×3列)並べ、
二段目は4個(2個×2列)並べて完成です。
一番上の団子が2個に見えてしまいますが、
13個の場合はそれで問題ありません。
家族が少ない家庭では、略して十五夜には5個、
十三夜には3個をお供えするという場合もあります。
その場合、5個の時の並べ方は
一段目に4個(2個×2列)並べて、
二段目に1個を並べます。
ちなみに、団子の大きさは十五夜にちなんで
一寸五分(約4.5センチ)の大きさの丸い団子が
縁起が良いといわれています。
ただし、完全な丸は死者の枕元に供える
「枕だんご」に通じるため、
少しつぶした形にする方が良いです。
月見団子は月への供え物ですので、
月が見えるところや床の間などにお供えしましょう。
最後に、供えた後の団子は皆でおいしくいただきます。
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